《映画感想》鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

子どものころは鬼太郎のアニメを喜んで見ていましたし、妖怪を題材にした話は今でも好きです。

大学生の頃には水木しげるロードを旅行しテンション爆上げさせ、水木氏が亡くなった際には職場で特集を組ませていただきました。

そんなこんなで、なんとなく水木氏や水木氏の描く妖怪ワールドとのつながりを勝手にゆるく感じているので、映画をやると話を聞いたときは、「おぉっ!まだ新作映画を作るなんてすごい!!」と感動したものです。

が、その反面、「子ども向けだろうし、観ることはないだろうな」とも思いました。最新のアニメシリーズも見てませんでしたし。

 

しかし!映画が公開された途端、青い鳥がいなくなってしまった某SNSに溢れかえった感想や2次創作作品の数々!

大人の鑑賞に十分耐えうる(というかむしろ大人向けを意識して作られた?)作品と判断&ネタバレをこれ以上踏むのはイヤだと思う程度には関心を持ってしまったため、公開から1週間ちょっと経つ頃には、映画館に向かっておりました。

完っ全に流されております!でも後悔はないです!!面白かったので!!!

金田一耕助シリーズを思わせるおどろおどろしさで大変良かったです。

 

あらすじについては、映画の公式サイトや評価サイトなどにすでにありますので割愛するとして。

 

☆★☆以下感想です(ネタバレあり)☆★☆

 

*内容について*

人間の醜悪さをまざまざと感じさせるストーリーでした。

反して、妖怪や幽霊族は純粋かつ、今作品では人間の被害者。ただただかわいそうでした。

復讐ターンでは、人間を誰彼構わず襲うのでやっぱり怖かったんですけど。でもそこまでさせたのは人間側がしたことが原因だしな…というやるせなさ。

 

最初から村人全滅ENDは覚悟してましたが、それでも沙代さんや時弥くんが…となったときはやっぱり辛かったですね。とくに時弥くんなんて、まだ大人の汚さを知るべくも無い歳だったのに…。目玉おやじとの70年ぶり2回目の会話がアレって…。大人の一人として申し訳なくなってしまいましたよ。

 

ネット上の有識者のアドバイスに従い、『墓場鬼太郎』の第1話をYouTubeで観てから鑑賞したのですが、そのために中盤は「ゲゲ郎を信頼し熱い友情を築いたはずの水木が、なぜ『墓場鬼太郎』第1話のような振る舞いをゲゲ郎&岩子さん夫妻にしたのか」という点を疑問に思いながら見ていました。『墓場鬼太郎』はあくまで別作品だから、あれとは違う展開で鬼太郎と育てることになるのか?でもそれでは有識者が「『墓場鬼太郎』を観ておけ」と言った意味が無くないか?などモヤモヤしてました。こちらはEDで解決したので、結果「予習しておいて良かった」ですね。

でもどちらにせよ、水木がゲゲ郎に怯えて逃げるシーンは辛いですね。水木が鬼太郎を育てることを決めるシーンは『墓場鬼太郎』と少し違っていたので、この辺ももう少し手心を加えても良かったのでは〜?と思ってしまいました(泣)

 

全体的には、物足りない部分や、ちょっと無理やりにまとめたかな?と思うような部分がありますが、でも「この内容を100分ちょっとでしっかりまとめたな〜」です。

個人的にはあの陰鬱な内容を長々と見るのは辛いので、集中が途切れず見終わることができる長さだったのは大変ありがたかったです。

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